一応、WEB系エンジニア的な仕事をし始めて9年ぐらいになる。
よく周りの人にそういう仕事をしていると話をすると
「新しい技術についていくのは大変でしょ?」
と言われるし、そういう仕事をしている人の口から聞こえてくることもある。
でも個人的には、全然つらくないどころか、楽になってもう戻れない感でいっぱいなので、いつも温度差を感じる。
その原因をちょっと考えてみる。当然答えは人それぞれ。
そもそも勉強全般がつらい説
そもそもエンジニアに必要な勉強にかかわらず、全般的に勉強がつらい、嫌いな人なのではないか説。
これは受験勉強、資格勉強等の経験の有無が関係していそうと身の回りのわずかな例から思いついた。
私はいわゆる高学歴と言われるレベルの学力はなかったが、大学は一般受験だったし、塾には行かず独学でそんなにつらい思いはない。
私の横で新卒で入った3年目、ほとんど触ったことのないPythonとDjangoとVimで開発している彼は、就職前に1年資格の勉強を勉強をしており、まだ若いだけかもしれないが公式チュートリアルもさっさと終わり、特にきつそうには見えない。
勉強が嫌いと感じているような、今まで勉強して何かいいことがなかった人には、もしかしたらそう感じてしまうのではないか。
勉強嫌いの原因はいろいろあると思うけど。
新しい技術が活かせない仕事をしている説
もし例えば会社の仕事が未だにPHP4と古いCentOSとApacheを専用サーバーで動いているようなサービスの保守を何年もやっているようなもので、それで十分稼げているのなら、Rubyにしたり、Pythonにしたり、サーバーをクラウドにするのは辛いと思う。
もし、そのサービスにガンガン機能開発が必要だったり、不安定で落ちまくってたり、新しい言語、フレームワーク、インフラにしたらもろもろコストが90%減するのが確定しているのだったら、新しい技術を覚えるのは多少辛さはあるにしろ、全体的には快感なんじゃないかと思う。
でも会社ではレガシーな技術を使ってるけど、ネットの情報などで周りをみると知らない新しい技術をどんどん本番導入しているような状況にいたら、自分も新しい技術勉強しなきゃという焦りが出てくると思う。
だけど仕事ではすぐ使えないとなると、なかなか時間やお金をかけられず、行動に移せずつらい、となりそう。
歳のせい説
最近見た元ネタの分からないツイートで下記のようなのがあった。
・人は、自分が生まれた時に既に存在したテクノロジーを、自然な世界の一部と感じる
・15歳から35歳の間に発明されたテクノロジーは、新しくエキサイティングなものと感じられる
・35歳以降になって発明されたテクノロジーは、自然に反するものと感じられるダグラス・アダムスの法則
これの真偽とか、はたして法則といえるのかは置いておいて、よくいうエンジニア35歳定年説とも合致する。
私も今年で32なのでもう2,3年したら、辛くなってくるのかもしれない。
まとめ
新しい技術を覚えるコストと、そのリターンが釣り合う、もしくはリターンが多いのであれば全然つらくないんじゃないかなぁ。
特にすぐ使えない技術、すぐリターンの無い技術を覚えるのはつらいそう。
でも年が上がるにつれコストは上がっていくとしたら、いずれ誰もがつらくなるのかも。
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