何かを作るのがエンジニアの仕事だけど、作らないことも大事。
これまで9年ぐらい自社サービスをメインに開発、運用をしてきて、メンテナンスや引き継ぎの大変さを思い知った。特に昔の自分が作ったものに対して。
営業やお客さんに「こういうの作って」と言われることがよくある。
すぐ作れるものだとしても、そのものが生み出す価値と、作成にかかる時間、労力だけを単純に比較して作ってしまうと将来的に痛い目にあう。
- 使っていたAPIなど外部で変化があった
- サーバーを移管したい
- 言語のバージョンアップがしたい
- ちょっと仕様が変わったから変更して欲しい
などなど、一度作って使われるものは、さまざまな機会にコストを要求してくる。
人件費は高い。
作成にかかるコストだけでなく、それを維持運用していくコストも含めて、本当に作る価値があるかを考えることが大切だと思う。
もしエンジニアが何も作らなくても、ちょっと業務フローを変えたり、営業の人自身がエクセルでなんとかできるのであれば、その方が柔軟だし、なんとかなることが多い。
問題を解決するのが好きだ。技術やものづくりも手段の一つだけど、あらゆる手段を使って問題を解決していきたい。
- 作者: ポールグレアム,Paul Graham,川合史朗
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